基本的に震度1で揺れを感じることはほぼありませんが、家の耐震性が弱いと揺れを感じてしまうことがあるのです。小さな地震でも揺れを感じてしまう家に住むのは不安ですよね。そこで今回は、わずかな地震でも揺れてしまう家の特徴と解決策を解説します。
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この記事を監修した専門家
西日本工業大学 デザイン学部建築学科
古田 智基
愛知県名古屋市出身。子供時代は活発に過ごし、大学では日本は有数な地震国であることから耐震工学を専攻。二十数年の企業経験を積み、西日本工業大学の教員に至る。
震度1でも家の揺れを感じるのはなぜ?
家の揺れを感じる原因は建物の構造部分に隠されていることが多く、特定することは難しいです。詳細な原因の発見は容易ではありませんが、考えられる原因は構造上の問題か劣化による問題です。
新築の時点で揺れを感じる
家を建てて間もない期間に揺れを感じる場合は、家の構造に問題がある可能性が高いです。
地盤改良工事や壁の量、構造の設計、耐震金物の固定が誤っていたり不十分であったりすると、不具合が生じます。揺れが気になる場合は、一度調査を依頼しましょう。
建築後時間が経ってから揺れを感じる
何年かの築年数を経て揺れを感じ始めた場合は、家の劣化が原因である可能性が高いです。
建物は雨漏りや水漏れによって徐々に劣化し、シロアリによる被害や柱の倒壊の原因になるなど、気づかぬうちにダメージを蓄積している事があります。もし「柱や壁をたたくと空洞の音がする」「天井が一部変色している」などの状況が見られたら、シロアリの可能性が高いのでなるべくお早めのご相談をおすすめします。
揺れる家に対する耐震対策
実際に小さな地震でも揺れを感じる場合は、対策を講じる必要があります。
耐震リフォームをする他、耐震性のある装置を取り付けたり地盤を改良したりすることで改善されます。
ここでは、揺れを改善するための対策を4つご紹介します。
1つ目は、耐震リフォームを行うことです。
耐震リフォームとは、柱や梁を補強することで地震や強風に備える工事のことです。家が揺れて倒れそうになっても、補強工事を施した柱や梁が補強材となり、変位や倒壊を防ぎます。
2つ目は、制震装置を設置することです。
制震とは揺れを軽減することを意味し、制震装置を設置することで、揺れが繰り返されても倒壊の心配をせず住み続けられます。
3つ目は、免震装置を設置することです。
免震とは、住まいと基礎の間に免震装置を置くことにより、揺れが建物に伝わることを防ぎます。
免震装置は耐震性に高い効果がある一方で、費用も高くなります。
4つ目は、地盤の改良工事をすることです。
地盤に薬液を入れる事により地盤の強化を図り、地震に備える工事です。
土質が柔らかい土地に家を建てられているお客様におすすめの方法です。
まとめ
震度1でも揺れる原因は、構造や劣化に隠れています。地震が多い日本で揺れによるストレスなく安心して生活するためには、耐震への備えが欠かせません。
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