震度7はどれくらい強い?住宅で安心して生活するための対策を紹介

近年の日本で大被害を被ってきた震度7規模の巨大地震。過去には阪神淡路大震災や熊本地震、東日本大震災、能登半島地震などが該当しますが、この大地震が近年では数百年に一度どころか数十年単位で起こるようになっており、どこで発生してもおかしくない状況です。

地震大国の日本で生活するうえでは、どんな住宅でもご自身とご家族の安全・安心を確保するための地震対策は必要不可欠です。今回の記事では、くり返し起こる地震に強い制震装置(ダンパー)のダイナミックファスナーを提供するお家まるごと制震シェルターが、震度7の地震の強さや及ぼす影響、地震に備えての安全対策について解説します。

この記事を監修した専門家

愛知淑徳大学 建築学部 教授
古田 智基

愛知県名古屋市出身。子供時代は活発に過ごし、大学では日本は有数な地震国であることから耐震工学を専攻。二十数年の企業経験を積み、愛知淑徳大学の教員に至る。

震度7の揺れの実態とその影響

1948年以前は震度階級の最大値は震度6でした。しかし震度6を超える激しい揺れの存在が増えてきたため、震度7へと引き上げられました。震度7の揺れは立つことも難しくなるほど強烈で、重たい家電が落ちたり、家屋が傾いたり倒壊するような力があります。

また、耐震性に優れた建物でも、建物に大きな損傷や亀裂が生じることがあり、周辺の地形変化やインフラへの影響も大きいのです。地震による地形の変化は、地盤沈下や隆起を伴い、山間部では落石や土砂崩れのリスクも高まります。

耐震基準をクリアしていても倒壊のリスクは消えない

1981年に改定された新耐震基準では、最大震度7の地震にも耐えられるよう設計されているため、理論上はそのような強い地震でも倒壊しないはずでした。

しかし、2016年に起きた熊本地震において、新基準を満たした家屋でも倒壊する住宅が出たのです。この地震は、大小含めさまざまな震度の余震が約1800回にわたって発生した異例のケースです。

新耐震基準では震度7の地震を「数百年に一度発生するかもしれない極めてまれな地震」と位置づけていたため、このような連続した強震は想定外でした。そのため、新基準に沿って建てられた建物であっても、予期せぬ強震には対応しきれないことがあるのです。

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*兵庫県南部地震 震度7クラスの821ガル 92.2kineの原波で算出

住宅を守るための対策

少しでも地震による被害を減らし、安心して生活するためには以下のポイントを押さえましょう。

脱出経路の確認

地震発生時、建物が傾いたりドアが変形したりしてしまうと、脱出できなくなるおそれがあります。可能であれば、ドアや窓を少しでも開けて、逃げ道をあらかじめ確保しておきましょう。

窓を開けに行くことが危険な場合は絶対に無理はせず、窓ガラスを割って脱出できるよう代替の脱出経路を事前に確認しておきましょう。脱出経路を明確にすることで緊急時のパニックを避け、迅速に行動できます。

非常食の準備

地震直後は、食料品や水の確保が難しくなることが予想されます。そのため、日頃から非常食を備蓄しておくことは、ライフラインが途絶えた場合の生存率をあげるために欠かせません。非常食は多ければ多いほど安心ですが、最低でも3日分の食料と水を備えておくと心理面でも安心を得られます。

耐震性能を守る

住宅の地震に対する性能を表す指標として耐震等級がありますが、耐震等級のランクが高い場合でもくり返し起こる大きな余震によって、ダメージが蓄積され倒壊などの被害が引き起こる場合があります。耐震性能を維持するためにも、揺れを減らす制震や免震が注目されています。

詳しくは下記記事をご覧ください。

耐震だけでは安心できない!「プラス制震」できていますか?
建物の地震対策には主に、「耐震」「制震」「免震」の3つがあります。それぞれ効果もちがいますし、費用もいろいろです。

まとめ

今回の記事では、震度7の地震の強さや及ぼす影響、地震に備えての安全対策について解説してきました。震度7の揺れは立つことも難しくなるほど強烈で、重たい家電が落ちたり、家屋が傾いたり倒壊するような力があるので、住宅やインフラへ与える影響を理解し、地震に備えることが大切です。

お家まるごと制震シェルターが提供する制震ダンパー「ダイナミックファスナー」は、くり返し起きる地震の揺れを減らす制震ダンパーで、大地震に備えた家づくりを実現します。命だけでなく、家族と過ごす大切な家を守るためにも今一度、自宅の地震対策について考えてみてはいかがでしょうか。