制震をリフォームで導入する費用はどのくらい?補助金の活用などを解説

大切な住まいを守るための制震リフォーム。とはいえ、実際の費用や補助制度の詳細が分からず、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回は、木造住宅を中心に制震リフォーム費用の相場や補助金や助成金の活用方法についてお家まるごと制震シェルターがわかりやすく解説します。

制震リフォームにかかる費用

制震リフォームの費用は、建物の規模、構造、設置する制震ダンパーの種類や数量によって大きく変わります。一般的な木造住宅の場合、150万円から400万円程度が相場となっており、この費用には材料費、工事費、設計費などが含まれます。

費用項目内容例目安費用・割合
制震ダンパー本体15〜90万(種類で異なる)全体の40〜60%(約90〜240万円)
工事費用既存壁の解体やダンパー設置、必要に応じた補強工事全体の30〜40%(約45〜160万円)
設計費用構造計算、設置位置の検討、手続き等全体の10〜20%(約15〜80万円)
耐震診断費専門家による耐震性能評価約10〜30万円
仮住まい費用等工事期間中の住居費用(必要に応じて)状況により変動

具体的な内訳として、制震ダンパー本体の費用が全体の40~60%を占めます。たとえば、粘性ダンパーの場合は1基あたり30~80万円、摩擦ダンパーは20~50万円、粘弾性ダンパーは15~40万円程度となります。30坪程度の2階建て木造住宅では、通常3~6基程度の制震ダンパーを設置するため、ダンパー本体だけで90~240万円程度となります。

工事費用は全体の30~40%程度を占め、既存壁の解体・復旧費用、制震ダンパーの設置工事費、必要に応じた補強工事費などが含まれます。設計費は全体の10~20%程度で、構造計算や設置位置の検討、各種申請手続きなどが含まれます。また、事前の耐震診断費用(10~30万円程度)や、工事期間中の仮住まい費用(必要に応じて)なども考慮する必要があります。

建物の構造別では、木造住宅が最も費用を抑えられ、鉄骨造では20~30%程度、鉄筋コンクリート造では30~50%程度費用が増加する傾向があります。これは、設置工事の難易度や必要な補強工事の範囲が異なるためです。

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国や自治体の補助金・助成金を活用して費用を抑える方法

制震リフォームには、国や自治体からの補助金・助成金を活用することで、実際の負担額を大幅に軽減することができます。これらの制度を上手に活用することで、費用の20~50%程度を補助を受けることが可能です。

国の補助事業

国の補助制度として、住宅・建築物安全ストック形成事業があります。この制度では、耐震診断や耐震改修工事に対して補助金が支給され、制震リフォームも対象となる場合があります。補助率は事業内容によって異なりますが、地方自治体の補助と合わせると最大で工事費用の50%程度の補助を受けることもできます。

住む自治体の補助

自治体の補助制度は、地域によって内容が大きく異なります。東京都では、木造住宅の耐震改修工事に対して最大300万円の補助を行っており、制震リフォームも対象となります。神奈川県では、耐震改修工事費の2分の1以内(最大100万円)の補助を行っています。大阪府では、耐震改修工事費の2分の1以内(最大120万円)の補助制度があります。

補助金の申請手続きは、工事着手前に行う必要があります。まず、お住まいの自治体の建築担当部署に相談し、利用可能な補助制度を確認します。次に、耐震診断を実施し、必要な書類を準備します。補助金の申請を行い、承認を得た後に工事を開始し、完了後に実績報告を行います。申請から承認まで1~3か月程度かかる場合が多いため、余裕をもって手続きを進めることが重要です。

無料の耐震診断から始める費用計画

制震リフォームは、まず「現状を知る」ことが重要です。耐震診断を受けることで、現状の把握と必要な工事の優先順位を明確にできます。多くの自治体では、無料または低価格で耐震診断を実施しているので、問い合わせてみましょう。

また耐震診断では、建物の構造、築年数、劣化状況などを専門家が詳しく調査し、現在の耐震性能を数値で評価します。この診断結果に基づいて、必要な耐震補強工事の内容と概算費用を算出し、制震リフォームの必要性や効果を検討します。

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まずは診断から!制震リフォームは計画的に進めよう

制震リフォームは、地震対策として建物の安全性を高める有効な方法です。費用は建物の規模や構造によって異なりますが、木造住宅で150万〜400万円程度が相場です。補助金を活用することで、負担を大幅に軽減することも可能です。まずは無料の耐震診断を受け、段階的なリフォーム計画を立てることが重要です。

お家まるごと制震シェルターが提供する制震ダンパー「ダイナミックファスナー®」は、金属とゴムのハイブリッド構造で、耐震性能を持たせた住宅と組み合わせることで震度7の揺れを95%以上軽減でき、くり返しの地震にも強い特長があります。設計図面だけでわかる大規模地震への無料診断なども行っているので、まずはお気軽にご相談ください。