地震大国といわれるほど地震の多い日本では、巨大地震に備えた家づくりが欠かせません。いつ、どこで地震が起こるかわからないため、「耐震性」という条件は日本で家を建てる上でとても重要な項目です。そんな地震に強い家には共通点が存在します。
そこで今回は、地震で倒れなかった家の特徴についてご紹介し、どのように安全を確保しているかについて深掘ります。地震に強い家づくりにご興味のある工務店の方は必見です。
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この記事を監修した専門家
西日本工業大学 デザイン学部建築学科
古田 智基
愛知県名古屋市出身。子供時代は活発に過ごし、大学では日本は有数な地震国であることから耐震工学を専攻。二十数年の企業経験を積み、西日本工業大学の教員に至る。
大震災による住宅被害
比較的新しい家は、新耐震基準に基づいて建設されていますが、この基準を満たしているからといって安全とは限りません。
2016年に発生した熊本地震による被害例をみると、耐震等級3に基づいて建てられた住宅も全壊しました。
被害の例でみると、
・家の土台となる基礎が損傷し、家の強度が大幅に低下した
・外壁の剥がれやひび割れにより、高い修繕費がかかった
などがあります。
熊本地震の特徴は、震度7クラスの地震が同じ場所で約28時間以内に2度発生した点です。つまり耐震性が高い家でも、くり返し起こる強震には耐えられなかったのが問題視されました。
地震で倒れなかった家の特徴
くり返し起こる地震で倒れなかった家には、耐震・制震・免震の構造に取り組んでいた点があります。
耐震構造
耐震構造とは、地震時に発生する力や振動に対抗するため、建物全体に力を分散させ、損傷を最小限に抑えるよう設計された構造のことです。
強い揺れに耐えられるよう、壁や柱、補強材をバランスよく設置します。
制震構造
制震構造とは、屋内に伝わってきた揺れを吸収して弱める構造のことです。この構造では一般的にゴムや鋼材、オイルなどの素材から作られた制震ダンパーという装置を用います。
この制震装置が地震エネルギーを吸収し、建物の揺れを軽減します。
免震構造
免震構造とは地震が発生した際、建物にダメージを与えずに揺れを吸収する構造のことです。
積層ゴムなどで作られた免振アイソレーターや振動を抑えるダンパーを用いて建物と地盤を切り離し、地震の揺れが直接伝わらない仕組みとなっています。
まとめ
地震で倒れなかった家には、耐震構造だけでなく、制震や免震も取り入れた施工が行われていました。
お家まるごと制震シェルターでは、地震に強い家づくりをサポートする制震デバイス「ダイナミックファスナー」を提供しており、耐震だけでなく制震機能も高められるため、くり返し起こる強震に耐えられます。
巨大地震の発生時でも被害を抑えられる家づくりに興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。